防犯対策ガイド

防犯のために防犯ステッカーを貼りたい!本当に効果があるの?

あなたは、他の家の玄関や窓に「セコム」「ALSOK」「防犯装置作動中」などのステッカーが貼られているのを見かけたことはありませんか?あるいは既にご自宅にステッカーを貼られているかもしれません。

 

実在する警備会社や防犯装置が作動していることを知らせるステッカーは簡単に貼ることが出来、「警戒している」ことを知らせるという観点からは空き巣などの犯罪対策になります。

 

しかし、それだけでは完璧ではありません。防犯ステッカーにも、意外な落とし穴があるのです。防犯ステッカーの落とし穴をご紹介した上で、より強固な犯罪対策も合わせてご紹介していきます。

 

ネット通販で入る防犯ステッカーは意味が無い!?

インターネットで「防犯ステッカー」「防犯ステッカー」と検索すると、すぐにネット通販のサイトで該当する商品がヒットします。多くは「防犯カメラ作動中」「防犯装置作動中」など、赤や黄色など目立つ色のシールで販売されており、価格も数百円程度で手に入れることが出来ます。しかし、ここが落とし穴です。インターネットは、誰でも見ることが出来ます。と言うことはつまり、空き巣などの犯罪者も見ることが出来るのです。

 

防犯ステッカーだけ貼って安心していると、犯罪者に「これは偽物だ」と見破られてしまいます。結果、防犯ステッカーの貼り付けもむなしく、犯罪に遭う危険性が十分にあります。他の対策も合わせて行うことが必要です。

 

 

プラスアルファの対策には何がおすすめなの?

「防犯カメラ作動中」には、必ずカメラもセットで設置しましょう。ダミーカメラもインターネット通販で売られています。種類は、カメラ型やドーム型まで様々です。カメラの場合は種類も多く、一見すると本物のカメラと見分けが付かない精巧なものまであります。LEDで常時点滅するようになっており、防犯ステッカーだけ付けている家に比べて警戒される可能性は高まります。

 

マンションや賃貸などでカメラの設置が難しい方は、特に窓の部分に「防犯装置作動中」のシールを貼っておき、窓が開放された時に大音量の音が流れる警報装置や、窓破り対策用の防犯フィルム、自宅内にネットワークカメラを設置するなどの対策を行うと効果が高まります。玄関にも防犯ステッカーを貼っておいても構いませんが、共有部分にあたるマンションや賃貸の廊下や壁は、窓に比べると外から見た時の対策がしづらいという欠点があります。必ず施錠しておく、窓の鍵は閉めて外出するといった基本的な対策は忘れずにしましょう。

 

「セコム」など警備会社の防犯ステッカーは契約外の家が貼ると違法!

ダミーの防犯ステッカーでは意味が無いのなら、「セコム」「ALSOK」「セントラル警備保障」など実在する警備会社のシールを貼れば、効果が高まるのでは?と思う方もいるのではないでしょうか。しかし、警備会社は、シールのみの販売は行っていません。なぜなら、シールのみを販売して、万が一空き巣などの被害に遭った時、警備会社としての信用に大きく関わってくるからです。そのため、シールには個別の識別番号を印刷し、実際に契約した家のみにシールを配布するようにしています。

 

そのため、残念ながら実在する警備会社の防犯ステッカーのみを貼ることは難しいのです。

 

警備会社と契約するお金が無い…ステッカーだけ手に入れる方法は?

唯一、「ALSOK」だけは、防犯グッズとして「アルソック・ロック」という窓ガラスの内側に取り付ける補助錠と防犯ステッカーが付いた、窓の防犯対策として効果的なグッズを販売しています。しかし、「アルソック・ロック」以外の方法で警備会社の防犯ステッカーを手に入れる方法はありません。

 

しかし、ネット通販では、実在する警備会社のシールに精巧に似せたシールが販売されていたり、ネットオークションでは本物のステッカーが販売されていることがあります。さらに、デザインの知識がある方は自分で自作する方法もあります。これらの行為は違法であり、どの方法もおすすめできません。警備会社では公に「警備契約している家のみにシールを貼ることを許している」と発表しており、警備会社からの以外のルート(売買・譲渡・貸与・契約外施設への貼付)などで入手した場合、違法行為にあたります。当然、損害に対する保障もされません。

 

違法なルートで入手をして、万が一、警備会社とトラブルになった時のことを考えると、最初にご紹介した方法や「アルソック・ロック」で対策を行った方が、法律の観点からも適切です。

 

まとめ

防犯ステッカーは安価ですぐに貼ることが出来るのが魅力的な防犯グッズです。しかし、単に防犯ステッカーを貼っただけでは、「偽物だ」と見分けることが出来る犯罪者だった場合、逆にターゲットになりやすくなります。必ず二重鍵や警報装置、防犯フィルムなど、防犯ステッカー以外の犯罪対策も「見せる」ように行いましょう。こうすることで犯罪者を警戒させることできます。

 

どうしても警備会社のシールを貼って対策したい場合は、思い切って警備会社と契約するという方法も検討しましょう。違法な方法で防犯ステッカーを入手するよりも防犯効果が高まります。例えば、「セコム」では単身世帯でも月額3,000(税別・別途初期費用必要)からホームセキュリティを始めることが出来ます。

 

「防犯ステッカーだけで安心しない」ことを肝に銘じて、対策を講じましょう。