家に帰ったら見知らぬ人が居た…これ程怖いことはありませんよね。防犯対策を講じている家には入られにくいとはいえ、万が一空き巣などの犯罪者に遭遇してしまった場合、私たちはどうすれば良いのでしょうか。
当たり前のことですが、最も大切なのは「自分の身の安全を守ること」です。では、自分の身の安全を守るためにはどうすれば良いのでしょうか。身を守るための主な対策法を3つご紹介します。
空き巣に鉢合わせしたら危険回避のために「逃げる」ことが最優先の対策
就寝中、帰宅後、在宅中に違う部屋に居た…など、空き巣と鉢合わせするケースはいくつか考えられます。帰宅後や在宅中でばったり鉢合わせした場合は、その場から逃げることが最優先です。物を盗られるよりも命を盗られる方が怖いことです。ただし、万が一就寝中にすぐ傍で空き巣が物を物色している気配を感じたり、家が一戸建てであなたが二階に在室中、一階で不審な動きがあることが分かったら、鉢合わせしないように敢えて「気付いていないふり」をすることも身を守るためには有効なことです。
物色を終えたら空き巣犯は帰って行きます。気付かれたら襲いかかってくるかもしれないので、刺激しないように気付かないふりをするのです。それでも空き巣に気付かれてしまった場合は、逃げることを優先してください。難しければ「急所を狙って攻撃する」といった対策も考えてください。
空き巣が家の中に入ろうとしているところに遭遇したら「大声を出して危険を知らせる」
一旦空き巣が家の中に入ってしまうと大声を出すことによって、かえって空き巣などの犯罪者を刺激してしまう危険性があります。しかし、在宅中に外から不審な音がする、あるいは帰宅直前に家の前に不審者が居るといった場合は、大声を出して周りに危険を知らせることも有効な対策です。これは、侵入される前に大声を出すことによって犯罪者が侵入する前に驚いて逃げて行く効果も期待でき、物を盗られずに済む可能性が高まります。
ただし、大声を出すと逆上して襲いかかってくる犯罪者が居ることも否定できません。出来ればフライパンや鞄など、襲いかかられた時に振り回して武器になる物を持っておくことです。また、子どもが空き巣と鉢合わせしてしまった場合に備えて、防犯ブザーを持たせることも有効ですが、子どもの場合は逃げて助けを求めることを優先させた方が良いでしょう。
最終手段は戦うこと。でも「急所を狙って攻撃する」ことが大事
これは出来れば避けたいことですが、万が一空き巣犯と鉢合わせしてしまい、逃げられるような状況ではないという時は戦うことも一つの対策になります。その時に重要なことは「急所を狙って攻撃すること」です。具体的には、空き巣などの犯罪者は男性が多いため、股間を狙って蹴り上げることを意識してみてください。股間を蹴り上げるといっても、つま先ではなく、「すねで蹴り上げる」ことを意識する必要があります。戦うといっても一時的なものであり、犯人がひるんだ隙にその場から逃げるのです。
あくまで「逃げること」を前提とした対策だと考えてください。
最悪の場合を考えて、ベッドや玄関には催涙スプレーを置いておく
特に女性の場合、男性と対等に戦うことが難しいため、できるだけ戦うことは避けたいものです。一人暮らしの女性の場合、鞄にキーホルダー方の小型催涙スプレーを忍ばせておき、鉢合わせしてしまった場合に備えて、すぐに犯罪者に吹き付けることが出来るようにしておくようにしましょう。
また、帰宅直後や就寝中に空き巣と接触してしまった場合に備えて、ベッドや玄関に催涙スプレーを常備しておくのも有効です。犯罪者がひるんだ隙にその場から逃げ出してください。しつこいようですが、自分で撃退するというのは出来る限り避けてください。空手の有段者や腕っ節に自信のある人ならばともかく、普通の人であればパニックになってしまうことの方が多く、戦って追い出すことは難しいと考えましょう。
まとめ
空き巣などの犯罪者と遭遇してしまった場合に、「逃げる」を最優先に「大声を出して危険を知らせる」「急所を狙って攻撃する」といった対策が有効であることを紹介しました。
空き巣と鉢合わせすると、自分も驚きますが、空き巣も驚いています。気付かれた時点で逃げ出すような小心者の空き巣ならまだ良いかもしれません。しかし、空き巣から見てあなたが自分よりも弱そうな相手に見えたり、通報されるかもしれないということを恐れて襲いかかってくる危険性もあります。つい、物を守るために戦いたくなるかもしれませんが、そのために自分が怪我を負ったり命を落としてしまうのであれば本末転倒です。
また、空き巣に入られるということは、部屋に付け入る隙を作っていたともいえます。日頃から二重鍵を設置する、部屋の中の鍵は必ず全て閉めて外出するといった防犯対策を心がけ、空き巣と鉢合わせしないようにすることが大切です。