「最近物騒だから、うちにも防犯カメラを設置したい」
このように考えている方は、多いのではないでしょうか。
家に防犯カメラを設置しておけば、空き巣などから狙われる危険をぐっと減らすことができます。
しかし防犯カメラを設置する費用は決して安くはありませんので、なかなか購入に踏み切れないという人も多いのではないでしょうか。
そんな人たちに人気なのがダミーの防犯カメラですが、気がかりなのはその効果面です。
今回は、ダミーの防犯カメラの購入を検討している方たちのために、ダミーカメラの効果と、効果的なダミーカメラの選び方についてご紹介していきます。
ダミーカメラは、犯罪の抑止を目的としたニセモノの防犯カメラ
ダミーカメラはその名のとおり「ダミーの防犯カメラ」、つまりニセモノの防犯カメラです。
防犯カメラはそれ自体高額ですし、設置費用もかかるうえ、1日中365日作動させておく必要もあり電気代も見逃せません。
しかし、ダミーカメラは1,000円以下で買えるものも多いうえ、設置台も電気代もかからないのが魅力です。
本物の防犯カメラよりずっと安価に採り入れられることから、ダミーカメラを購入する人も増えています。
ただしダミーカメラは、防犯カメラと形は同じですが、録画機能はついていません。
そのため、実際に家が空き巣などの被害にあった時に犯人の姿を記録することはできません。
しかし犯罪の抑止力の効果は期待できます。
ダミーカメラを家に付けることで、空き巣に「この家は防犯カメラが付いているから、侵入は諦めよう」と思わせることこそが目的なのです。
ここで気になるのは
「ダミーカメラは空き巣にニセモノだと気づかれないのか?」
「ダミーカメラには本当に防犯の効果があるのか?」
という点ではないでしょうか?
ダミーの防犯カメラには、ある程度の防犯効果はあるものの絶対ではない
残念ながらダミーカメラは、あまりにも安価な製品だったり、ダミーだと気づかれるような設置をしたりしていれば、空き巣など常習の窃盗犯にはすぐに見破られてしまうでしょう。
しかしダミーだとばれたからといって、ダミーカメラに防犯効果が全くないというわけでもありません。
空き巣は、防犯対策がしっかりされていそうな家には侵入しないからです。
何も対策していない家と比べれば、ダミーのカメラを設置している家のほうが防犯対策はされているわけですから、空き巣がわざわざダミーカメラを設置しているほうの家を狙う確率は低いでしょう。
とはいえ、これはもちろん絶対ではありません。
「この家の住人は、ダミーカメラを付けたことで安心して油断している」と空き巣に思われれば、逆に狙いをつけられる可能性もあるからです。
より確実に空き巣の侵入を防ぐためには、ダミーカメラがダミーだと気づかれないようにする必要があります。
簡単にダミーだと見破られるダミーカメラの特徴は?
防犯カメラがダミーだと気付かれなければ、本物の防犯カメラを付けているのと同じだけの抑止効果が期待できます。
しかし残念なことに、市販されているダミーカメラをそのまま付けただけでは、空き巣に簡単にダミーだと見破られてしまうでしょう。
そうならないためには、どんなカメラを使うと、またどんな設置のしかたをしていると、空き巣にカメラがダミーだとばれてしまうのかを知る必要があります。
次に、簡単にダミーだと気づかれてしまうダミーカメラの特徴について説明していきましょう。
配線されていない防犯カメラは、ダミーだとばれる
本物の防犯カメラには、家の電源とつなげて、防犯カメラを作動させるための配線がされています。
しかし、ダミーカメラには配線がありません。
ダミーカメラには撮影機能も録画機能もないので、電源が必要ないのは当然なのですが、これではダミーだとすぐに気づかれてしまいます。
ダミーカメラを付ける際は、必ずダミーの配線ケーブルも一緒に付けておきましょう。
ただし、配線ケーブルの取り付け方や、取り付ける位置にも注意が必要です。
本物の防犯カメラの取り付け作業は業者がやってくれますが、ダミーカメラは原則購入者が自分でやらなければいけません。
素人が取り付けた配線は不自然な位置にあったり、取り付け方が雑だったりするので、やはりこちらも空き巣にはばれてしまいます。
お金は余分にかかりますが、ダミーカメラであっても、業者に取り付け工事をお願いするのがベストです。
LEDライトが点滅している「ドーム型の防犯カメラ」はダミーだとばれる
「ドーム型の防犯カメラ」とは、半球体で天井に取り付けられているタイプのカメラのことです。
マンションの共用スペースや、お店の中の天井などに取り付けられているのを見たことがあるでしょう。
ドーム型カメラのもう1つの特徴は、配線が天井裏を通っていて、外から見えない点です。
他の種類のダミーカメラだと、配線がないことからダミーだとばれてしまう危険性がありますが、ドーム型のカメラなら配線がなくてもダミーだとは思われません。
しかし残念なことに、ドーム型のダミーカメラは、それだけで簡単にダミーだと気づかれてしまう恐れがあります。
ドーム型のダミーカメラは、赤いLEDライトが点滅するのが特徴ですが、本物のドーム型カメラは基本的にLEDライトは点滅せず、常に点灯しているからです。
ダミーカメラはその存在をアピールすることで空き巣を威嚇するのが目的なのに対し、本物のドーム型カメラは目立たないように設計されているのが両者の違いの理由です。
ダミーの配線を付ける必要がないのは便利ですが、すぐにばれてしまうので、あまりおすすめはできません。
ダミーカメラはどんなタイプを選べば効果があるのか?
では最後に、「おすすめのダミーカメラはどんなタイプのものか?」について説明しましょう。
空き巣にカメラがダミーだと見破られないためには、「ハウジング」タイプのダミーカメラが最適です。
「ハウジングカメラ」とは、専用の「ハウジングケース」に入ったカメラのことを言います。
ハウジングケースは白くて直方体に近い形をした、ひさし付きのケースで、中のカメラが雨に濡れないようにするためのものです。
屋外の防犯カメラにはハウジングカメラが使われているので、何度も見たことがあるはずです。
ダミーの「ハウジングカメラ」は、空き巣にダミーだと見破られにくい
ハウジングタイプのダミーカメラが空き巣対策に最適な理由は、カメラがハウジングケースに収納されている点にあり、これには2つのメリットがあります。
1つは、中のダミーカメラがちゃちな作りだったとしても、それを空き巣に見られる心配がないことです。
そしてもう1つは、ダミーカメラにほこりが付いているかどうかの確認ができないことです。
本物の防犯カメラは電気が通っているため、静電気のほこりが付着するという特徴があります。
そのため、ほこりが付いていないカメラは空き巣にダミーだと見破られますが、ハウジングケースに入っていれば、ほこりが付いているかどうかを確認できません。
また、ハウジングタイプのダミーカメラは、本物と同じ材質で作られたものや、本物のケースに収納されているタイプのものも販売されています。
中のカメラがダミーでも、ケースが本物だと、常習の空き巣といえども見分けるのは困難だと言えるでしょう。
ダミーカメラの効果とダミーだと見破られない方法まとめ
ダミーカメラは本物の防犯カメラに比べて、本体や設置費用などが安いことから、気軽に採り入れられる犯罪抑止のための防犯グッズです。
しかしダミーなので、当然録画はできませんし、買ったものをそのまま使っていると、常習の空き巣などには簡単に見破られてしまいます。
ダミーカメラを家に取り付けていれば、何もしていない家よりは狙われにくいでしょうが、絶対ではありません。
空き巣などに狙われないためには、ダミーカメラをいかに本物のカメラのように見せるかが大切です。
そのためには、ダミーカメラはハウジングタイプのものを、ダミーの配線と一緒に取り付けましょう。
この方法なら常習の空き巣も、ダミーカメラを簡単にダミーとは見抜けなくなるでしょう。