あなたは家の郵便ポストに、何か盗難対策をしていますか?
「別に盗られて困るものもないから」
「郵便ポストから物を盗む人なんているの?」
そう言って、郵便ポストに何の盗難対策もしていない人は案外多いものです。
しかし、油断してはいけません!
窃盗犯は郵便ポストから、郵便物だけでなく住人の大切な情報を盗むこともあるのです。
今回は、あなたの郵便ポストから物が盗まれることのないように、郵便ポストの盗難による被害の事例と対策についてご紹介していきます。
郵便ポストから盗まれるのは商品だけじゃない!狙われている意外なモノとは?
郵便ポストの盗難事件と聞いて、ポストから何が盗まれると思いますか?
多くの人が真っ先に思いついたのが「メール便」で送られてきた商品ではないでしょうか。
メール便は通信販売などで商品を購入した際の配送方法の一つで、配送料が安価なうえ、受け取り方法もポストに投函されるのみという手軽なサービスです。
一人暮らしや共働きの世帯など、平日の昼間は学校や仕事で留守にしているという家庭にとっては、商品を受け取る際に住人の立ち会いが必要な宅配便などと比べて、メール便は便利なサービスとも言えます。
しかし便利な一方、メール便で送られてきた商品は、住人が帰宅するまではポストに入ったままという無防備な状態です。
当然、中にはメール便で送られてきた商品を狙っている窃盗犯もいます。
2016年には東京都杉並区のマンションで、他人の家のポストを漁り、メール便で配達されていたブルーレイディスクを盗んだ男が逮捕されました。
逮捕された男はポストに投函された郵便物の窃盗を、逮捕される2年前から約400件やったと供述しています。
メール便は確かに便利ですが、このように盗難の被害にあうリスクと表裏一体なのです。
ではメール便を使わなければ、郵便ポストから物を盗られる心配はないのでしょうか?
残念ながら、そうとも言えません。
郵便ポストから盗まれるものは、メール便の商品だけではないのです。
あなたの個人情報がポストから盗まれているかもしれません
郵便ポストには携帯電話や光熱費、クレジットカードの明細書など、その家の住人にまつわるハガキや封筒がたくさん届けられます。
これらに記載されているのは、その家に住む人たちの個人情報です。
電話料金の請求書から電話番号が知られれば、振り込め詐欺のターゲットになるかもしれませんし、クレジットカードの番号が知られれば、勝手にカードを利用されることも考えられます。
郵便ポストの盗難対策をしないでいると、個人情報の入った封筒を盗まれ、悪用されてしまう危険性があるのです。
郵便物の盗難を防ぐための2つの対策とは?
ここまで読んでいただければ、郵便ポストの盗難対策を何も行わないということが、いかに危険であるか分かるかと思います。
あなたが通販サイトで注文したメール便の商品や、大事な個人情報を誰かに盗まれないためにも、この記事を読んだらすぐにでも対策を立てましょう。
対策と言っても、ポストに鍵をかけているだけでは安心はできません。
残念ながら郵便ポストに鍵をかけても、郵便物の投入口から手を入れて封筒を引き抜くことはそれほど難しくないのです。
ここでは鍵をかける以外に、郵便ポストから郵便物の盗難を防ぐために有効な2つの対策をご紹介します。
防犯カメラの設置でポストからの盗難を防ぐ
郵便ポストの投入口が映るような位置に、防犯カメラを設置するのは有効な対策です。
郵便物を盗む犯人を特定したいのなら、バレないような場所に防犯カメラを設置してもいいのですが、盗難を未然に防ぎたいのなら、防犯カメラがあるということをアピールするのが有効です。
ポストのある場所から見えやすい位置にカメラを設置するか、「防犯カメラで撮影中」と張り紙をしてもいいでしょう。
ただしこの方法は、一軒家であれば簡単に採り入れられますが、マンションなどの集合ポストの場合、勝手に防犯カメラを付けるわけにもいきません。
集合ポストが映る位置に防犯カメラを着けていないマンションに住んでいる場合は、マンションの管理組合や管理人に、防犯カメラを取り付けてもらえるよう頼んでみましょう。
この場合も、「防犯カメラ作動中」などのステッカーを併用することで防犯効果がより高まります。
自宅ポストの代わりに郵便局で郵便物を受け取る
とはいえ、マンションの管理組合にかけあっても、防犯カメラを取り付けてもらえるとはかぎりませんよね。
その場合に有効なのが、郵便物を自宅ポストに届けさせず、郵便局で受け取る方法です。
郵便物を郵便局で受け取るには「郵便私書箱」か「郵便局留め」を利用する方法があります。
郵便私書箱は、郵便局内に設置されているロッカーのようなもので、自宅のポストの代わりに使用できます。
鍵付きなので盗まれる心配もありませんが、私書箱の利用には「郵便物が届く頻度」などの審査があり、これに通らないと使わせてもらえません。
そこで私書箱より手軽に使えるのが、郵便局留めです。
郵便局留めは、送り先を自宅近くの郵便局に指定すれば、郵便物を郵便局の窓口で受け取れます。
どちらも郵便局に郵便物を取りに行く手間はかかりますが、メール便で送られた商品や個人情報を盗まれる心配はありません。
郵便物の盗難が気になるという方は、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
郵便ポストからの盗難による被害と対策まとめ
郵便ポストに何の盗難対策もしていないという人は多いですが、郵便ポストからはメール便で送られた商品のほか、個人情報の書かれた封筒が盗まれるという事件も多発しています。
個人情報が知られると、振り込め詐欺の被害にあったり、クレジットカードを勝手に使用されたりするリスクもあるため、郵便ポストに盗難対策は必須だと言っていいでしょう。
郵便ポストの盗難対策としては、ポストに鍵をかけるだけでは不充分です。
有効な対策として、防犯カメラの設置と、郵便物を郵便局で受け取る方法があります。
特に「郵便局留め」は郵便局に郵便物を取りに行く手間はかかりますが、安全で、誰にでもできる方法なので、ぜひ採り入れてみてはどうでしょうか。