防犯対策ガイド

空き巣が盗聴器を仕掛ける!?そんなことってあるの?

盗聴器と聞くと、ストーカーによる犯行や、身内の浮気調査などで仕掛けられるイメージがありませんか?実は、空き巣が盗聴器を仕掛ける危険性もあるのです。

 

例えば、空き巣被害にあったのに、何も盗まれなかったという経験を持っていらっしゃる方が居ます。もっとひどいケースだと、空き巣被害に遭って、防犯対策に力を入れたのに、また空き巣に入られてしまった、という泣きっ面に蜂のような経験をされた方も居ます。

 

何故、空き巣が盗聴器を仕掛けるのか。その理由と、盗聴器が仕掛けられている可能性がある箇所、盗聴器対策について具体的にみていきましょう。

 

目的は「世帯内の生活状況を把握して空き巣に入りやすくするため」

空き巣に入った際に多額の現金を発見したり、一度で盗みきれないほどの高額な物品を発見した際、再度の犯行に及ぶために盗聴器を仕掛けることがあります。世帯内の生活状況を知ることで防犯対策の状況や空き巣に入りやすい時間帯を把握し、家に人が居ない隙を狙って、再度侵入するというやり口です。

 

何も盗まれなかった場合も、盗聴器は比較的簡単に設置できることから、別の機会に侵入して再度窃盗の機会をうかがうという可能性もあります。また、侵入した先が一人暮らしの女性宅だった場合は、空き巣ついでに下心から盗聴器を仕掛けるということも考えられます。

 

盗聴器が設置されていそうな場所をチェック!特に多いのは「コンセント」

住居内で盗聴器が設置されていそうな場所は、「コンセント」「エアコン」「受話器」「タンスの裏」「ぬいぐるみ」「置き時計」「室内灯の上」「パソコンの中」「換気扇の内側」「家具の内側」などが挙げられます。盗聴器も作動するエネルギーを必要とするため、最も仕掛けられやすいのは「コンセント」になります。電源を一緒に供給できて作動させ続けることが出来る上に、設置も簡単です。またコンセントカバーの内側に設置されれば気付かれにくいというメリットがあるため、盗聴器の設置ではメジャーな場所になります。

 

コンセントのチェック方法は?他にも特に仕掛けられそうな場所はあるの?

コンセントの場合、まずは「カバーが他のカバーと異なっていないか」「コンセントカバーの周りを掃除していないのに綺麗になっていないか」「電源プラグを差し込んでいる位置に変化は無いか」は要チェックです。特にテレビの裏や、タンスの裏など、普段あまり触れられない場所は設置しても気付かれにくいので、重点的にチェックしてみてください。

 

蛍光灯の上というのも仕掛けやすいポイントです。最近は長寿命の電球が増えており、蛍光灯が切れることが少なくなっています。その分、蓋を開ける行為も減ることから、盗聴器の設置にも気付かれにくく、小型の盗聴器が仕掛けられる可能性が考えられます。一度蓋を開けてみてチェックしてみましょう。

 

それ以外の場所でも、空き巣に入られた後に受話器がずらされている、パソコンのディスプレイが傾いているなど、金銭に関係がなさそうな場所で何か違和感があった時は盗聴器が仕掛けられている可能性もあります。少しでも不審に思ったらチェックしてみてください。

 

盗聴器が仕掛けられているかはっきりさせたい。そんな時は?

盗聴器が仕掛けられているかもしれないけれど、目立つところには見つからなかった。でも盗聴器があるかはっきりさせたい。そんな時には二つの方法が役立ちます。「マルチバンドレシーバー式盗聴器発見器を使う」「盗聴器発見器業者に依頼する」です。

 

「マルチバンドレシーバー式盗聴器発見器」は、自分で盗聴器を発見する場合に利用します。値段は1万円以上する場合が多いですが、マルチバンドレシーバーは、あらゆる無線の周波数を拾うことが出来るため、盗聴器の周波数も拾い上げてくれます。安い盗聴器発見器の場合、周波数が上手く拾えないというケースもあるので、本格的なマルチバンドレシーバー式の盗聴器発見器をお勧めします。商品によっては「盗聴器発見モード」を搭載していることもあり、簡単に調べることが出来て安心です。

 

「盗聴器発見器業者に依頼する」は、プロが徹底的に調査をしてくれますので、自分で調べるよりも労力がかからず、精度もあがります。2万円~10数万以上かかるため、本当に不安な場合に利用すると良いでしょう。ただし、電話する時は、外でしてくださいね。既に盗聴器を仕掛けられている場合、全ての会話が筒抜けで、意味が無くなってしまいます。

 

 

まとめ

空き巣に一度入られてショックを受けているのに、また空き巣に入られてしまった。そんな悲しいことにならないようにするためには、ホームセキュリティの設置や二重鍵、防犯フィルム、警報装置の設置といった防犯対策の強化も勿論ですが、室内に潜む「盗聴器の設置」という脅威も疑う必要があります。自分の生活が相手に筒抜けなんて、精神的にも気分が悪いですよね。特に、一度空き巣に入られた場合は、コンセント周りや蛍光灯の上、受話器などは一度チェックしてみてください。

 

コンセント周りが怪しい時は、マイナスドライバーをコンセントカバーに引っかけてカバーを取り、プラスドライバーでコンセント本体を取り出すことが出来ます。その時に不審な物体がついていたら、ほぼ間違いなく盗聴器と言えます。

 

早急な対策が空き巣の再犯防止の要です。空き巣に入られたら、盗聴器設置の可能性も念頭に置いて行動しましょう!