空き巣などの侵入窃盗犯が家に入ってくる手口で、特に多いものは何か知っていますか?
答えは窓の「ガラス破り」で、平成28年に発生した事件のうち、一軒家では全体の36.6%を占めています。
ガラス破りは窓の錠付近のガラスを破り、そこから室内に手を入れ、錠を開けて侵入してくる手口です。
窓の錠はつまみを下におろすだけで簡単に開いてしまうので、容易に室内へ侵入されてしまいます。
しかしサッシに補助錠を付ければ、窓の錠をおろすだけでは窓を開けられないので、空き巣は家の中に入ってこられません。
今回は、空き巣の窓からの侵入を防ぎたいという人のために、おすすめのサッシ用補助錠3つを紹介していきます。
サッシの防犯におすすめの補助錠!伊藤製作所・ワンタッチシマリ
サッシに補助錠を付けると、いちいち補助錠の鍵を開け閉めしなければならないため、面倒に感じている人は多いかもしれません。
鍵の開け閉めが面倒になると、せっかく補助錠を付けたのにそれを使わなくなってしまうかもしれません。
それでは全く意味がありませんよね。
しかし、もし補助錠の開け閉めがワンタッチで済んだらどうでしょう?
それなら、補助錠の開け閉めを面倒に感じる人はグッと減るのではないでしょうか。
「ワンタッチシマリ」はその名のとおり、ワンタッチで鍵を開け閉めできるサッシ用補助錠です。
「ワンタッチシマリ」について詳しく説明していきましょう。
伊藤製作所・ワンタッチシマリの特徴とメリット
「ワンタッチシマリ」はサッシ用の補助錠ですが、その仕組みは錠というよりもつっかえ棒に近いです。
サイズは縦25mm×横80㎜×厚さ3.5㎜の大サイズと、縦18.5mm×横80㎜×厚さ3.5㎜の小サイズの2種類で、どちらも長方形の薄い板のような形状をしています。
取り付け方法は、錠が付いている外側の窓のサッシの右上隅または右下隅に粘着テープで貼りつけるだけとお手軽です。
本体左側の「押」と書かれたシール部分を押すと、本体の右側が水平方向に開いて突起します。
この状態で窓を開けようとしても、突起部分がサッシにつっかえるため、窓が開かなくなるという仕組みです。
開錠する時は右側の出っ張りを押すだけで元の形に戻り、窓が開くようになります。
サッシの上下どちらかではなく、両方に付けたほうが防犯効果が倍増するのでおすすめです。
伊藤製作所・ワンタッチシマリの口コミと注意点
「ワンタッチシマリ」の口コミには、
- 「両面テープでの取り付けだが、強度も耐久性も充分だった」
- 「取り付けが簡単で満足です」
- 「パチっと押すだけでロックできるのが良かった」
という声がありました。
取り付けは貼るだけ、鍵の開け閉めは押すだけとワンタッチで済みますから、補助錠は設置や鍵の開け閉めが面倒だと思っている人にもおすすめできる商品です。
ただし、左右それぞれの窓サッシの合わさり部分の間に4~10㎜の隙間がないとこの商品は使えないので、購入前に自宅の窓を確認しておきましょう。
サッシの防犯におすすめの補助錠!日本ロックサービス・はいれーぬ鍵付き
「ワンタッチシマリ」のような簡易補助錠は、取り付けや鍵の開け閉めが簡単にできる点はメリットと言えますが、窓を強く引いたら簡単に取れてしまうのではないかと心配する声もたくさんあります。
補助錠がサッシから外れたら、その時点で鍵の役割を果たさなくなるので心配になるのも当然でしょう。
そこで簡易な補助錠では不安だという人たちにおすすめなのが、鍵付きの補助錠です。
鍵付きの補助錠はサッシに強力に固定されるので、多少強く窓を開けようとしたくらいではビクともしません。
次に「はいれーぬ鍵付き」について説明していきます。
日本ロックサービス・はいれーぬ鍵付きの特徴とメリット
「はいれーぬ鍵付き」は、鍵付きの鍵穴タイプの補助錠です。
取り付け方法は、まず本体付属のレールを錠が付いている外側の窓のレールの右隅に粘着テープで貼りつけます。
次に本体の鍵穴部分をレールに差し込んで、レールの右端までスライドさせれば設置完了です。
付属の鍵を使って施錠すれば、鍵穴部分はレールに固定されて動かなくなります。
鍵穴部分がレールにロックされると、窓を引いても本体がサッシにつっかえるため、窓は開きません。
窓を開けたい時は、付属の鍵を使って鍵穴部分のロックを外せば、鍵穴部分はレールから外せる仕組みとなっています。
こちらもサッシの上下両方に取り付けると、防犯効果が倍増するのでおすすめです。
日本ロックサービス・はいれーぬ鍵付きの口コミと注意点
「はいれーぬ鍵付き」の口コミには、
- 「取り付けは簡単なのに、窓が開かないようにしっかりロックされているから良かった」
- 「両面テープだけでなく、鍵本体も頑丈だった」
- 「鍵が超強力なので、防犯上充分期待できる」
というように鍵の頑丈さを称賛する声が多く見られました。
空き巣の窓からの侵入を、より確実に防ぎたいという人におすすめです。
ただし鍵を紛失してしまうと、ロックが外せず窓を開けられなくなってしまうので、物をよくなくすという人には不向きな製品と言えるかもしれません。
また左右の窓サッシの合わさり部分が5mm以上ないと単品では使えないので、購入前に確認しておきましょう。
サッシの防犯におすすめの補助錠!サッシ窓用補助錠マドガード
鍵付きの補助錠は防犯効果が高い反面、鍵の紛失に注意しなければいけません。
鍵を紛失すると補助錠を壊さなければ窓が開けられなくなってしまうので、無理矢理鍵を壊すためにはサッシやレールに傷をつけてしまう場合もあります。
そこで「鍵をなくしてしまうかもしれない」という心配がある人におすすめなのが、ダイヤル式の補助錠です。
ダイヤル式の補助錠なら鍵を使わずに錠の開け閉めができるので、鍵をなくす心配もないうえ防犯効果にも優れています。
最後にダイヤル式の補助錠、「サッシ窓用補助錠マドガード」を紹介します。
サッシ窓用補助錠マドガードの特徴とメリット
「サッシ窓用補助錠マドガード」は、暗証番号で鍵を開けるダイヤル式の補助錠です。
取り付け方法は、まず本体付属のレールを錠が付いている窓の右上隅もしくは右下隅のサッシに粘着テープで貼りつけます。
鍵本体の暗証番号は、本体に0~9までの番号があるダイヤルが3つ付いているので、それぞれ好きな数字を設定するだけです。
暗証番号の設定が終われば、あとは鍵本体をサッシに貼りつけたレールに差し込んで、レールの右端までスライドさせれば設置完了となります。
ダイヤルの数字が暗証番号と違えば、鍵はレールに固定されて動きません。
この状態で窓を開けようとしても、鍵本体がサッシにつっかえるため、窓は開かなくなります。
逆に鍵を開けたい時は、暗証番号を正しい数字に合わせれば鍵はレールから外れる仕組みです。
暗証番号はいつでも好きな数字に変えることができるので、防犯効果をより上げるためにも定期的に変更するのがいいでしょう。
サッシ窓用補助錠マドガードの口コミと注意点
「サッシ窓用補助錠マドガード」の口コミには、
- 「取り付けも取り外しも簡単だったのが良かった」
- 「ダイヤル式だから、鍵をなくす心配がないので安心だ」
- 「鍵を持ち歩かなくていいのに、鍵をかけられるから便利」
という声が多く見られました。
サッシに補助錠を付けたいけど、鍵の紛失が心配だという人におすすめです。
ただし、
- ダイヤルが小さくて回しづらい
- 数字が小さくて見えづらい
という悪い口コミも見受けられました。
以上の点については、指の大きい成人男性や目の悪い人には向かない商品だと言えるかもしれません。
また左右それぞれの窓サッシの合わさり部分の隙間が5mm未満の場合、この商品は使えないので注意しましょう。
まとめ
空き巣が家に侵入する手口で多いのが、窓の錠付近のガラスを破って室内に手を入れ、錠を開けて侵入してくる方法です。
これを防ぐためには、窓の錠の他にサッシに補助錠を付けるのが有効な手段だと言えます。
補助錠の取り付け方は、粘着テープで貼りつけるだけと簡単なので工事の必要はありません。
サッシ用補助錠には色んな種類がありますが今回ご紹介した、
- サッシに貼りつけてボタンを押すことで本体の片側が突起し、つっかえ棒の役割を果たして窓を開かなくする「ワンタッチシマリ」
- 付属の鍵で錠を開けないと補助錠を動かせず、窓を開けられない「はいれーぬ鍵付き」
- 正しい暗証番号を入れないと補助錠を動かせず、窓を開けられない「サッシ用補助錠マドガード」
の3商品が特におすすめです。
補助錠を付ければ、空き巣も簡単には家に入ってこられないので、被害にあう確率もグッと減らせます。
空き巣対策にぜひ取り入れてみてはどうでしょうか。