空き巣などの侵入窃盗犯は、どこから家の中に侵入してくるか知っていますか?
実に侵入経路の半分以上が窓で、平成28年に発生した事件のうち、一軒家では全体の56.5%、3階以下の集合住宅でも53.5%を占めています。
空き巣はバールやドライバーなどで窓の錠付近のガラスだけを破り、そこから室内に手を入れて錠を開け、窓を開けて家に侵入してくるのです。
そのため窓の錠をかけただけでは、空き巣が窓から侵入するのは防げません。
空き巣の侵入を防ぐには、錠をおろしただけでは窓が開かないよう、窓に補助錠を付けるのが効果的です。
今回は、空き巣の侵入を防ぎたいという人のために、おすすめの窓用補助錠3つを紹介していきます。
窓の防犯におすすめの補助錠!ノムラテック・Wロックガード
窓用の補助錠のうち、もっともベーシックなのが窓ガラスに直接取り付けるタイプの補助錠です。
このタイプの補助錠は、取り付け方法が窓ガラスに粘着テープで貼りつけるだけとお手軽です。
さらに、外から補助錠が付けられているのが見える点もメリットになります。
空き巣は防犯対策のされている家を嫌うため、外から補助錠が見えると空き巣の狙いから外れる確率も高くなるでしょう。
これらのメリットを持った窓用の補助錠が、「Wロックガード」です。
「Wロックガード」について詳しく説明していきましょう。
ノムラテック・Wロックガードの特徴とメリット
「Wロックガード」は窓ガラスに貼りつけるタイプの補助錠で、取り付け方法は、錠が付いている外側の窓の右隅に粘着テープで貼りつけるだけと簡単です。
本体にはロック板が2つ付いていて、普段はロック板が下がった状態になっています。
このロック板を上に上げると、ロック板が本体から水平に突起した状態で固定され、窓を引いても、ロック板がサッシにつっかえて窓は開けられません。
窓を開けたい時は、ロック板の裏側に付いたつまみを引きながらロック板を下ろす必要があります。
そのため、ロック板が自然に下りてしまう心配もありません。
本体の裏側には「防犯装置設置」の文字が警告のイラストと一緒に記載されているので、空き巣の狙いから外れる効果も期待できると言えます。
ノムラテック・Wロックガードの口コミと注意点
「Wロックガード」の口コミには、
- 「ガードしていることを忘れて、思い切り窓を開けようとしても本体は窓から外れなかった」
- 「ロック板の操作が簡単なので便利」
- 「取り付けも簡単で、裏側が警告のシールになっているので防犯対策にバッチリ」
という意見が見られました。
取り付けも鍵の操作もとにかくシンプルなので、これまで補助錠を付けるのは面倒だと思っていた人にもおすすめできる製品です。
ただしこの製品を使うには、左右の窓の合わさり部分に10mm以上の隙間が必要なので、購入する前に自宅の窓を確認しておきましょう。
窓の防犯におすすめの補助錠!ノムラテック・ウインドウロックZERO
粘着テープで窓ガラスに貼り付けるタイプの補助錠は、粘着力が強すぎて剥がすのが難しかったり、そうかと思えば窓が結露したら簡単に取れてしまったりという不安定な面もあります。
窓から剥がせなければ賃貸には不向きですし、逆に簡単に剥がれてしまえば防犯効果も見込めません。
これらの理由から粘着テープで取り付けるタイプの補助錠では不安だという人たちにおすすめなのが、窓のレールに挟みこむタイプの補助錠です。
このタイプの補助錠はレールをしっかり締め付けて固定するので強度も高く、取り外しも室内からなら簡単な点がメリットになります。
中でも「ウインドウロックZERO」は、本体が窓のつっかえ棒になるだけでなく、付属の鍵がないと本体を動かせないという二重安全構造の優れものです。
次に「ウインドウロックZERO」について説明していきましょう。
ノムラテック・ウインドウロックZEROの特徴とメリット
「ウインドウロックZERO」は、鍵付きの窓用補助錠です。
取り付け方法は、本体を錠が付いている外側の窓のレールの右隅に挟みこむだけとこちらも簡単です。
本体には黒いつまみが付いていて、回すとつまみが外れます。
このつまみが鍵の役割を果たしていて、つまみが外れると同時に本体はレールにガッチリとロックされる仕組みとなっています。
本体がレールにロックされると、窓を開けようとしても本体がサッシにつっかえるので、窓は開きません。
さらに開錠する時は、つまみを元の位置にはめて施錠の時と逆方向に回します。
防犯効果を倍増させるために、レールの上枠と下枠両方に取り付けるのがおすすめです。
ノムラテック・ウインドウロックZEROの口コミと注意点
「ウインドウロックZERO」の口コミには、
- 「結構きつくロックされて動かないので、防犯上とても良い製品だと思う」
- 「両面テープで貼りつけるタイプの補助錠は強く窓を開けると剥がれ落ちたりもするけど、この商品は鍵も付いているので簡単には開けられない」
- 「取り付けも簡単で、しっかり固定できているので安心だ」
というようにロックの頑丈さに満足したという声が多く見られました。
空き巣の窓からの侵入をしっかり防ぎつつも、随時補助錠を取り外ししたい人におすすめです。
ただし鍵を紛失してしまうと、ロックが外せず窓を開けられなくなってしまいます。
そのため、物をよくなくすという人には不向きな製品と言えるかもしれません。
また上側のレールに取り付けた本体や鍵が、下に落下してくることもあるので注意しましょう。
窓の防犯におすすめの補助錠!ガードロック・マモレックス
窓用の補助錠は空き巣に侵入される確率を低くする効果はありますが、もちろん絶対ではありません。
もし空き巣に補助錠の周りのガラスも破られて、そこから室内に手を入れられれば、ほとんどの補助錠は片手で簡単に開錠されてしまいます。
しかし、片手ではなく開錠に両手が必要な補助錠だったらどうでしょう。
両手を室内に入れるためには、片手だけを入れる時より広範囲のガラスを破らなければならず、空き巣にとってはそのぶん手間も時間もかかります。
つまり片手で開錠できる補助錠を付けるよりも、空き巣に入られる確率をさらに低くすることが期待できるということです。
最後に、開錠に両手が必要な窓用補助錠「マモレックス」を紹介します。
ガードロック・マモレックスの特徴とメリット
「マモレックス」は「ウインドウロックZERO」同様、窓のレールに挟みこむタイプの補助錠になります。
設置方法は、錠が付いている外側の窓のレールの右端に挟みこみ、本体に付いているつまみを締めて固定するだけです。
本体がレールに固定された状態で窓を開けようとしても、本体がつっかえるので窓は開きません。
窓を開けるには本体をレールから取り外す必要がありますが、本体についたフックを水平方向に引っ張りながら、つまみを回さないと外れない二重安全構造になっています。
この操作は、両手を使わないとできません。
もちろん室内からは簡単に取り外しできますが、空き巣が外から「マモレックス」を外すには、両腕が入るくらい広範囲のガラスを破らなければならないのです。
そのため片手だけで開錠できてしまう他の補助錠と比べて、より防犯効果を期待できる製品と言えるでしょう。
ガードロック・マモレックスの口コミと注意点
「マモレックス」の口コミには、
- 「フックを引っ張りながらじゃないと開錠できないので安心」
- 「外からは外しづらいが、中からは簡単に外せるので頻繁に窓を開け閉めするのに便利」
- 「施錠に鍵が必要ないので、鍵をなくす心配がなくていい」
といった意見が挙げられていました。
補助錠付近の窓ガラスを破られたとしても片手では開けられないという防犯性の高さから、空き巣に侵入される確率を少しでもゼロに近づけたいという人におすすめです。
また施錠に鍵を使う必要がないので、鍵を持ち歩くのが手間に感じる人や、鍵を紛失する心配があるという人にもぴったりでしょう。
まとめ
空き巣など侵入窃盗犯の家への侵入経路の半分以上は窓となっています。
窓の錠付近のガラスを破り、そこから室内に手を入れて錠のつまみを下げ、窓を開けて侵入してくるやり方が空き巣の一番多い手口です。
空き巣の侵入を阻むためには、窓の錠以外に補助錠を付けるのが効果的だと言えます。
窓用の補助錠の中でも、窓ガラスに貼りつけるタイプでは、今回紹介した、
- 粘着力が強く、ロック板が2つあり、裏側に警告のステッカーも貼ってある「Wロックガード」
窓のレールに挟みこむタイプでは、こちらも今回紹介した、
- 鍵がないと補助錠を取り外せず、窓を開けられない「ウインドウロックZERO」
- 両手を使わないと補助錠を取り外せず、窓を開けられない「マモレックス」
がおすすめです。
空き巣の侵入経路の半分以上を占めている窓をこれらの補助錠で強化すれば、空き巣の被害にあう確率も大きく減らすことが期待できます。
どの製品も簡単に取り付けられるので、気軽に試してみてはどうでしょうか。