一人暮らしの防犯対策

不審者に狙われやすい部屋とは?女性の一人暮らしに潜む危険について徹底解説!

 

『女性の一人暮らしは危険』だといいますが、どのくらい危険があるのかご存知でしょうか?じつは、女性が被害者になる犯罪は、年間で約46万件も発生しています!この46万件の犯罪は、果たしてどのようなことが行われているのでしょうか?防犯対策は、闇雲にやっていても意味がありません。どのような危険が私たちの身の回りに潜んでいるのかを知って、適切に対処しなければ防犯効果は得られません。ここでは、危険な目に合う確率が非常に高い“一人暮らしをしている女性”に焦点を当て、いままで起こった事例をご紹介しながら、不審者に対する防犯対策をまとめていきたいと思います。一人暮らしを考えている女性や、防犯対策を考えたい方は必見です。

 

女性の一人暮らしはどんな怖い危険が潜んでいるの?

 

女性の一人暮らしで想像できる危険は、『不審者』『強盗・下着泥棒』『強姦』などがありますね。しかし「不審者に備える」と「強盗に備える」は対策が微妙に異なることを知っていますか?じつは、犯罪にはたくさんの種類があり、それぞれ適した防犯対策をしないといけません。まずは、実際に起こりえる被害者の体験談をもとに、一人暮らしの女性はどのような危険があるのか、危険を回避するためにどのような防犯対策をおこなえばいいのかをご紹介していきたいと思います。ここに書かれている体験談は、あらかじめ防犯対策をしていれば未然に防げたものばかりです。「自分だけは大丈夫」と油断せずに、体験談を読んで、自分自身でしっかりと対策し、危険に備えましょう。

 

不審者は窓やドアから現れる!無施錠からの侵入が1番多い犯行の手口

 

・家に帰ってドアを開けたら知らない人が部屋で寝ていました。どうやら掛け忘れていた窓から侵入したようです。すぐにドアを閉めて明るいお店までダッシュして、警察に連絡しました。

 

・夜眠っているときに、ふと目を覚ましたらベランダの方から窓をあけようとしている手が見えました。思いっきり叫んで玄関の方に向ったら、ベランダにいた不審者が逃げたので、すぐにベランダの鍵を掛けて警察に連絡しました。

 

掛け忘れた窓から入ってくる犯罪者はとても多いです。自身が家にいる時も、いないときも、窓やドアの鍵は必ず掛けるようにしましょう。ベランダの暗がり死角に潜んでいることもあるので、ベランダの窓を開けて換気をするときは、外に誰かいないか必ず確認してください。また、怖いのが、窓が侵入経路なのに鍵の掛け忘れが原因ではないパターンもあることです。たとえば、昼間のちょっとしたゴミ捨ての時などにドアを開けたままにしていませんか?開けた覚えが無い窓は、鍵を掛けずにちょっと外出している最中に、不審者がドアから侵入して、人目のつかない時間帯に侵入しやすいように窓の鍵を開けているという可能性があります。

 

強盗・下着泥棒は鍵を掛けていてもやってくる可能性大

 

・外に干しておいた下着が3日連続盗まれました。警察は見回ってくれましたが犯人は捕まりませんでした。

 

・家に帰ったらなんとなく部屋が違って見えて、何かあった時のためにと置いてあった万札がなくなっていました。よく見たら窓が壊されていたので警察に連絡。鉢合わせなかったことが不幸中の幸いです。

 

下着泥棒は、ベランダに干してある下着はもちろんですが、外から部屋の中が見えている場合、部屋の中に干してある下着も盗もうとすることがあります。その際、窓が開いていればそのまま部屋に入りますし、鍵の部分を壊して侵入することもあるのです。また、強盗は窓ガラスを割って部屋の中に入ることが無施錠の次に多い手口です。窓ガラスには防犯対策グッズを使用することをおススメします。

 

不審者は窓を破って侵入したり、ドアを開けた瞬間押し入るなど強引な手口も使う

 

・夜中にガラス窓が割られて不審者に襲われたという友人がいました。用心していても窓ガラスを割られたらどうしようもないのでとても不安です。

 

・ドアのカギを開けたらそのまま口を押えられて家の中に入られてしまいました。その時は本当に偶然に彼が家の中で私の帰りを待っていたので、彼の顔を見て犯人は逃げていったのですが、彼がいなかったらと思うととても怖いです。

 

警視庁によると、2013年に日本で起きた強姦事件は1409件と報告されていますが、実際にはこの数字は氷山の一角です。強姦や強制わいせつ罪は、実際にはこの数字のおよそ7倍はあるのではないかと予測されています。被害に合う女性がいかに多いか、泣き寝入りする女性がいかに多いかが分かりますね。「自分は大丈夫」とは絶対に思わずに、十分な防犯対策を行いましょう。

 

不審者に狙われやすいのはこんな部屋!防犯対策をしっかりと

 

不審者は、「たまたま通りかかって狙いやすかった」というように、犯行理由は“たまたま”が非常に多いですが、“たまたま目に付く”ことにもじつは理由があるのです。不審者が狙いやすい家は以下3つの特徴があります。

 

・1階のアパートやマンション

・静かな部屋

・侵入に5分以上かかりそうな窓

 

警視庁によると、強盗や空き巣の件数のうち、8割が4階以下のアパートやマンション、もしくは玄関が1階にある一軒家とされています。その中でも1階の犯罪件数は格段に高くなっているのです。また、いつもワイワイと大人数が出入りするような家は犯行に向かないので、1人暮らしの女性が静かに暮らしている家が狙われやすくなります。そして、強盗などの犯罪者は、鍵をしていないドアや窓から入ってくる手口が一番多いのですが、次に多いのが窓を割って入ってくるという手口です。しかし、犯罪者は『侵入するのに5分以下で入れるの窓やドア』を狙う傾向にあります。そのため、補助錠などがついていて、侵入に5分以上かかりそうな部屋はターゲットから外されやすくなります。

 

 

一人暮らしの女性が不審者の防犯対策でできることとは?

 

普通の意識を持っている男性のナンパであれば、断ればそのまま終わりますが、邪な思いを持っている犯罪者は『この女性は一人暮らしだな』と察すると、家までついてきて押し入ったり、計画を立てて家に侵入してくることがあります。また、知り合いでなくても「女性なら誰でもいい」と思う犯罪者は一番犯行を行いやすい一人暮らしの家に入る傾向があります。では、犯罪者はどのような行動で女性の一人暮らしだと判断しているのでしょうか?一人暮らしだ分かる行動と、一人暮らしだと分からせないための対策をご紹介していきたいと思います。

 

洗濯物や内装で女性の一人暮らしだとバレないようにする

 

女性が一人暮らしをしている家は素人目にも分かりやすいです。女性の衣類しか干していないベランダや、女物のカーテンが見えたりすると女性だということがすぐにばれてしまいます。そのため、部屋の外に洗濯物を干したり、女性らしいカーテンはなるべく避けるようにしましょう。

 

洗濯物を干す際は、男性物と一緒に干すと防犯対策になるうたわれていますが、少量の男性物を干しているだけではカモフラージュだとバレてしまいます。そのうえ、下着の場合は男性物と一緒に干していたとしても、下着泥棒に盗まれる確率はとても高いのです。防犯対策としては、洋服などを外に干す場合は、女性物と同じ量の男性物を干すようにし、下着は絶対に部屋干しにすることがベストです。

 

「ただいま」「行ってきます」と言い、家に誰かがいると思わせる

 

一人暮らしをすると、部屋の中に誰もいないので「ただいま、行ってきます」を口に出さなくなります。しかし、不審者はこの発言を確認して『一人暮らしかどうか』判断することもあるので、家の中に誰もいなくても「ただいま、行ってきます」は声に出すようにしましょう。また、ターゲットに夜道に狙われても、電話をして「今から帰るね」と発言していると「家に誰かいるんだな」と判断され、危険を遠ざけることができます。その他には、隣人に引っ越しのあいさつに行くときは両親を連れて行く、いつも静かな部屋だと狙いやすいので、たまには友達を招いて明るい暮らしをするなど、“家に誰かがいそうだな”と思わせることは防犯対策として非常に役立つので活用してくださいね。

 

戸締りはしっかりする、開け放し厳禁!定期的な見回りをしよう

 

基本的なことですが、戸締りはしっかりと行いましょう。不審者は予想もつかない場所から部屋の中に侵入してくることもあります。キッチン沿いに玄関があるアパートでは、締め忘れていたとても小さなキッチンの小窓から手を伸ばして、玄関のドアチェーンを外され侵入されたという事件もあります。小さな窓でも必ず戸締りをするようにし、ゴミ捨てなど少しの時間の外出もかならず鍵を掛けましょう。夏場に、窓を開けて涼みながらウトウトと眠ってしまう間に強盗に入られた事件もあるので、窓を開け放したままにすることは絶対にNGです。また、知らない間に窓を破られていたり、鍵を開けられていたという事件も会うので、窓に異変がないかどうか、定期的に家の中を見回りすることも大切です。

 

それでも怖いときは防犯対策グッズを用意しよう!

 

防犯対策を意識していても、不審者に窓を破られて侵入されたり、思いもよらない手口で危険が近づいてくることがあります。そんなときに頼れるのは防犯グッズです。防犯グッズはセコムなどの高価だけど安心度が高いものから、自分で用意できて効果が抜群なものまで様々です。ここでは、自分で用意できる防犯対策グッズをご紹介していきたいと思います。道を歩く際に持っておいた方がいいものと、家の中に設置するものを続けてご紹介していきます。

 

“サムターンまわし”にはサムターン回し防止具で防犯対策をする

 

“サムターンまわし”という犯罪の手口をご存知でしょうか?サムターンまわしは、発生件数の多い侵入手口で、玄関のドアの鍵の横部分にドリルなどで穴を開けて、ドアポケットのすき間に針金などを差し込み、室内の鍵のつまみ(サムターン)を回して解錠するという方法です。サムターンまわしを防止するグッズは300円~1,500円ほどで販売されており、室内のサムターンに取り付けると、サムターンが回らなくなることで、針金などでカギを開けられなくなる仕様になっています。取り付けるだけなので女性でも簡単にでき、なおかつ防犯効果も高いことから、長期間旅行に行くときなどの防犯対策や、ドアチェーンがついていないドアの防犯対策としておススメです。また、サムターンまわしはポスト口やのぞき穴から行われることもあるので、同時にポスト口とのぞき穴をガードするグッズを揃えるとより防犯対策になります。

 

窓ガラスには補助鍵をつけて犯行に5分以上かかる家だと思わせる

 

上の章の【不審者に狙われやすいのはこんなタイプの人!防犯対策をしっかりと】でもご紹介いたしましたが、強盗や空き巣が家に侵入する判断基準となるのは「侵入するまでに5分以内かどうか」です。窓を破って鍵を開けてしまえば、ものの数分で空いてしまうので、犯行時間を長引かせるためには、防犯グッズを使用するしか対策方法はありません。たとえば、引戸式のアルミサッシ窓に、内側から取り付けられる補助錠などが防犯対策に役立ちます。2,0003,000円前後で女性でも簡単に取り付けられるので、備えておいても損はないでしょう。そのほかには窓が空いたら音で知らせる防犯グッズ、窓ガラスを割りにくくする防犯フィルなどもあります。自分の環境に適した防犯対策を行いましょう。

 

センサーライト、防犯カメラ、防犯砂利で音や光を出し不審者が嫌がる家へ

 

不審者は、他人に気が付かれやすい音と光を嫌うので、人が通るとライトがつくセンサーライトも防犯対策に役立ちます。値段はピンキリで、10,000、万円以上の高いものもあれば5,000円以下で購入できるものもあります。LEDを使用したり、電池式のものだと電気代がかからないので、予算と相談してみてくださいね。また、防犯カメラも信用性の高い防犯グッズの一つです。防犯カメラは100,000円前後の値段ですが、5,000円以下でダミーカメラなども販売されているので、センサーライトと合わせて検討してみてください。また、侵入者があれば大きなアラート警告が鳴り、なおかつスマホにも侵入者があったことを知らせてくれるサービスもあります。低価格で抑えたい方は人が歩くと音が鳴る防犯砂利もおススメです。

 

 

まとめ

 

女性はさまざまな危険が身の回りにあります。女性の中でも、とくに、犯罪者に狙われやすいのは一人暮らしの方なので、家に帰るまでに犯罪者に目を付けられないことと、家の中でもしっかり防犯対策をすることが必須になります。女性が一人暮らしをしないといけない場合は、治安が良くセキュリティがしっかりしたマンション・アパートを選びたいものですが、場所や家賃の都合で理想通りにはいかないかもしれません。その際は、防犯グッズに頼りながら危険を回避しましょう。また、いくらセキュリティがしっかりしている場所に住んでいたとしても、防犯対策の意識をしっかりと持つことが安全への道です。何かあってから後悔してからでは遅いです。少しの異変を感じ取れるように、念には念を入れて防犯対策をしてくださいね。