一人暮らしの防犯対策

不審者がインターホンを鳴らしてきた時の対処法

女性が一人暮らしをしている場合、インターホンが鳴ったからと言って、安易な気持ちで対応してはいけません。

特に夜のインターホンに対応することは大変危険です。

通常の新聞やインターネットの勧誘であればただ迷惑であるというだけで済みますが、中には訪問者が不審者である可能性もあるからです。

では、インターホンが鳴ったとき、一人暮らしの女性はどのように対応すればよいのでしょうか?

ここでは女性が一人暮らしをする上で注意すべきインターホンへの対応方法を解説していきます。

 

前もって連絡のないインターホンへは基本的に対応しない

インターホンが鳴った場合、もし対応が無く、訪問者が知り合いであれば、必ず電話での在宅確認があるでしょう。

また、友人や親、親戚などには訪問の約束をしていても、インターホンを鳴らす前に電話で連絡をくれるように伝えておきましょう。

このように事前に電話で連絡をもらっていれば、安心してインターホンに対応できます。

そのような方法を取っていれば、事前に連絡のないインターホンを鳴らす訪問者は、ほぼ知らない人だと判断することができます。

 

しかし、宅配便など知らない人でもきちんとした用事があって訪問し、インターホンを鳴らす人もいるかもしれません。

もし、セキュリティ性の高いマンションなどに住んでいる場合には、宅配ボックスが設置されていることが多いので、宅配便の荷物の受け取りには宅配ボックスを利用するようにしましょう。

このような方法を用いて極力知らない来訪者と直接顔を合わせないようにすることで、女性の一人暮らしの部屋であることを知られずに済み、犯罪に巻き込まれるリスクを少なくすることができます。

 

また、宅配ボックスがない場合でも、ホームセンターに売ってある宅配便の荷物が入る大きさの箱とナンバー式の鍵、自転車のチェーンロックを使って宅配ボックスを自作することもできます。

住んでいる物件に宅配ボックスがない場合にはこの方法で宅配ボックスを自作するのも良い方法です。

 

玄関先で対応する際も必ずドアチェーンを利用する

玄関先まで人が来て対応する必要がある場合、それが事前に連絡をくれた友人であっても必ず最初はドアチェーン越しに対応するようにしましょう。

オートロックの設備がある物件であっても、友人の後を付けて不審者が入り込んでいる可能性があるからです。

オートロックの設備が無い場合には、なおさら注意が必要なので、どのような場合でも必ず来訪者と対応する場合にはドアチェーンを利用しましょう。

ドアチェーンが設置されていない物件の場合には、大家に相談の上、必ず設置するようにしましょう。

 

女性が一人暮らしをする場合には、注意が過剰すぎるということはありません。

室内にいるときには玄関を施錠することはもちろんですが、それと合わせてドアチェーンも必ずかけておくようにしましょう。

ピッキングなどで不審者が室内への侵入を試みたときに、ドアチェーンがかけてあったために侵入されずに済んだという事例もあります。

むしろ自分でも「注意しすぎかな?」と思うぐらい全ての来訪者に注意することが大切です。

 

もし不審者が来訪してきたらどうすればいい?

もし女性の一人暮らしの部屋のインターホンがカメラ付きではない場合には、大家に相談の上、カメラ付きものもに交換するようにしましょう。

インターホンの音とともに来訪者の顔も確認できるので、知らない顔の人はすべて不審者であると分類できます。

ここでは、来訪した不審者の性別により、対応に注意する点について説明していきます。

しかし、男女どちらの不審な来訪者の場合でも、基本的な対応は居留守、無視です。

その原則をしっかりと守るようにしましょう。

不審者が女性の場合にはどのように対処すればいいのか?

一人暮らしの女性の場合でも、知らない来訪者が女性の場合、つい油断してインターホン越し、あるいはドア越しに対応してしまうこともあるかもしれません。

しかし、相手が女性だからと言って油断は禁物です。

女性の不審者の中にはしつこいセールスや、宗教の勧誘など非常に厄介な目的を持った人も多くいます。

そのような場合にはどのように断っても帰ってくれないことがほとんどなので、スマホなどでこちらが退去を求めているにも関わらず、玄関先から動かない様子を撮影し、警察に連絡するなど、毅然とした対応をすることが大切です。

 

このように証拠を残しておけば、何度もしつこく訪問された場合には警察に相談することもできます。

同じ目的の不審者が何度も来訪する場合には、できればその来訪の証拠を持って、警察に相談することも考える必要があります。

そうすれば警察側でも巡回の回数を増やすなどの対応を取ってくれます。

 

不審者が男性の場合にはどのように対処すればいいのか?

もし、不審者が男性の場合には、絶対に対応してはいけません。

男性の知らない来訪者の中には、宅配便や郵便書留の配達など重要な目的がある人もいますが、いくら宅配業者や郵便局の制服を着ていても、すぐに信用して対応してはいけません。

本当に届け物があり、訪問した場合には、必ず不在連絡票を遺していくので、その不在連絡票にあるコールセンターなどの連絡先に電話をし、改めて配達してもらうようにしましょう。

再配達の際も、ドアを開けて対応する前に、送り主の名前と荷物の内容を確認することを忘れないようにしましょう。

 

特に注意が必要なのが、夜の訪問者です。

作業着を着た男性の来訪者が水道の水質検査に来たと嘘をいい、一人暮らしの女性の部屋に上がり込んで暴行を加えたという事件もあります。

本当にそのような検査がある場合には、大家か管理会社から通達があるか、水道局などから事前に連絡が来ます。

突然そのような検査に正規の職員が来ることはないので、絶対に何を言われてもドアを開けないようにしましょう。

 

何度も訪問してくる不審者にはどのように対応すればいいの?

不審者の中には、何度もしつこく訪問してくる人もいます。

そのような場合には、どう対応すればよいのでしょうか?

何度も不審者が訪問してくる場合には、こちらが女性の一人暮らしであることに原因があるかもしれません。

ですので、父親や兄弟、信頼できる男性の友人などに断固とした態度で対応してもらうことで、その後の訪問をあきらめさせることができることがあります。

男性に怒鳴り気味の強い調子で訪問を拒否されると、不審者が男女どちらであってもかなりの威圧感を感じるからです。

 

不審者が訪問してくる時間や曜日などが把握できていれば、この方法はかなり効果的です。

特に年齢の近い兄弟や信頼のおける男性の友人に対応を任せることで、この家には女性だけではなく夫または彼氏が同居していると勘違いさせることもできます。

そのように不審者が勘違いをしてくれれば、一人暮らしの女性を狙った訪問の場合、その後の接触をあきらめさせることができます。

 

まとめ

一人暮らしの女性を狙った不審者の訪問は後を絶ちません。

そのような不審者の被害から身を守るための大原則は、インターホンが鳴っても対応しないということです。

友人、知人、親戚の訪問がある場合には、インターホンの前から電話をしてもらってからインターホンを鳴らすようにしてもらいましょう。

特に注意が必要なのが夜の訪問者です。

夜にインターホンが鳴っても、室内に明かりやテレビがついていて、在宅していることがすぐにわかる状態であってもインターホンは無視するようにしましょう。

 

しかし、知らない人が正当な理由があって訪問してくる事もあります。

住んでいる物件のさまざまな検査などの場合に検査員が訪問してくる場合などです。このようなときには、通常マンションの管理事務所や大家から事前に連絡があります。

そのような連絡がない場合には検査を装った不審者が侵入している可能性があるので、絶対にドアを開けないようにしましょう。

正規の検査の場合でも、一人暮らしの女性の部屋に男性を上げることには抵抗感を感じるものです。

そのような不快感を和らげるためにも検査員が来る時間帯に信頼できる男性に一緒に部屋にいてもらうなどの対策をしておくと良いでしょう。