ホームセキュリティ解説

自作でできるホームセキュリティを紹介!安価でもしっかり防犯対策!

空き巣や強盗から暮らしを守るための防犯対策。理想的な防犯対策はホームセキュリティだとよく見聞きしますが、ホームセキュリティの導入には経済的負担というデメリットが生じます。何とか自作でできないか…とお考えになる方は多いようです。

自作のホームセキュリティを検討するためには、まずプロである警備会社がホームセキュリティにどのようなシステムを用いているかを知り、比較・参考にする必要があります。

そこで、ホームセキュリティ国内シェアNo.1である「セコム」を例に、自作でできるホームセキュリティについてご紹介いたします。

 

ホームセキュリティで気にするべきポイントは「侵入口」

 

セコムのホームセキュリティは各種センサーを最適な場所に設置し、侵入者をいち早く察知できるようになっています。そのセンサーが最も多く設置されている場所は窓・扉周りです。空き巣や強盗の侵入口となる場所が、最も警戒すべきポイントであることがお分かりいただけるかと思います。

具体的にどのようなセンサーを用いているかと言いますと、窓が開いたら反応する防犯センサーです。センサーが反応すると管理センターに異常が通知されるようになっています。自作する場合は管理センターに頼ることができませんので、自分で対処しなければなりません。

そのためには、まずは窓を開けられないようにすること。次に開けられたら自分が気付けるようにすること。この2つを目的とした、市販されているおすすめの防犯グッズをご紹介いたします。

 

窓ガラスを割られても鍵の場所が多ければ時間が稼げる ストッパーを増やす「補助錠」

 

空き巣犯の手口で多いのは、窓ガラスの一部を割り、空いた穴から手を入れて鍵を開ける、というやり方です。窓ガラスを割れ難い防犯ガラスにするという対策もありますが、自作のホームセキュリティの特徴であり最大のメリットは低予算でできるという点です。なるべく予算をかけずに防犯対策をするのであれば、ストッパーの箇所を増やす補助錠がおすすめです。

補助錠の特徴は小さくて目立たないことと、設置が比較的容易であること。1000円以内で買える物も多数あり、低予算で購入できるのも大きなメリットです。

空き巣は侵入に5分以上かかると犯行を諦める傾向があります。窓ガラスを割られ鍵を開けられたとしても、補助錠をしていればまだ窓は開きません。空き巣犯が補助錠に気付いたとしても、補助錠を解除するために更に時間をかけなければなりません。そうなると犯人が侵入を諦める可能性が高くなります。

 

窓が開いたことを大きな音で報せる「防犯ブザー」

 

セコムのホームセキュリティは異常を察知すると警備員が駆けつけてくれますが、自作の場合はそうは行きません。自分で気付き、自分で対処する必要があります。そこでおすすめするのが防犯ブザーです。

防犯ブザーは窓が開いたのを察知し、大音量でブザーを鳴らします。大きなメリットは2つあり、1つは犯人が大きな音に驚いて逃げる可能性が生まれるということ。2つ目は大音量のブザーで周囲に侵入を知らせるということ。犯行が夜で就寝中であれば家人が起きて来るでしょうし、昼間の留守中を狙った犯行だとしても、ブザーを聞いた隣人や通行人が様子を見に来るかもしれません。

ただ、デメリットもあります。あなたがブザーに気付き窓の様子を見に行った時、犯人が逃げれば良いのですが、姿を見られた犯人が居直り強盗に転じてしまう場合も考えられます。そうなった場合はあなたの身に危険が及ぶかもしれませんので、決して無理はせずに、身の安全を優先した行動を取りましょう。

 

自作のホームセキュリティにもぜひ取り入れたい「人感センサー」

 

人感センサーの特徴は、人の動きを感知するという点です。セコムのホームセキュリティの場合は室内に人感センサー(空間センサー)を設置し、侵入を感知したら管理センターに異常を報せます。そして管理センターから警備員が速やかに駆けつけるという対応になります。

自前の場合は、セコムと違い、駆けつけてくれる警備員はいません。ただ、人の動きを感知する人感センサーを利用した防犯グッズは、ぜひ活用したい所です。

市販されている人感センサー付きのおすすめ防犯グッズをご紹介いたします。

 

人の動きを感知して明かりを照らす「防犯ライト」

 

空き巣犯は姿を見られることを嫌いますので、暗闇を好みます。当然、犯行は昼間の明るい時間帯ではなく、夕方以降の暗くなってからが多いです。

人感センサー付き防犯ライトの特徴は、人の動きに反応して自動でライトが点灯し、一定時間後に自動で消えることです。設置したら後は防犯ライトが自動で侵入者を警戒してくれます。

防犯ライトのメリットは侵入者を驚かせることができるということです。突然ライトが点くことによって、侵入者は「見付かったのではないか」「誰か来るのではないか」と不安になります。そこで侵入を諦めて逃げていく可能性が生まれます。また、侵入者の姿がライトで照らされることによって、家人や通行人が侵入者の姿を見る可能性が高くなります。姿を見られると何も盗らずに逃げていく可能性が更に高まります。

電池交換の必要が無いソーラー式の防犯ライトがおすすめです。

 

映像と音声で侵入者を記録する「防犯カメラ」

 

防犯カメラには高価なイメージがありますが、現代は1万円以下で高性能な防犯カメラも購入可能になりました。侵入者の動きを感知して録画を始める人感センサー機能付きの防犯カメラも多数存在します。

防犯カメラの特徴は何と言っても犯人の動く姿を記録できること。これは空き巣犯の早期発見・早期逮捕に大いに役立ちます。一方で、ブザーやライトのような犯人を驚かせる効果は無いというデメリットもあります。中には収音のマイクだけでなくスピーカーを内蔵し、カメラから声を発することができる物もありますが、安価で購入可能な防犯カメラには無い物の方が多いです。

また、防犯カメラには、侵入者に見られることで犯行を諦めさせるという、抑止力として働く一面もあります。

 

まとめ

 

自作のホームセキュリティの一番の特徴であり最大のメリットとなるのは、防犯グッズを自分で選べることです。予算に合わせて、自分が必要だと思った物だけを購入し、好きな所に設置することができます。ただ、これは逆にデメリットにもなり得るということを忘れてはいけません。私たちがネットや書籍で知ることができる防犯の知識は、空き巣や強盗といった侵入者もまた、同様に知ることができるからです。何かしらの対策が取られやすいのも事実です。

しかし、防犯対策を何もしないのと比べたら遥かに意味があります。空き巣の主な侵入口である窓を中心に、安価で購入できる補助錠、防犯ブザー、防犯ライトなどから始めてみては如何でしょうか。

自作のホームセキュリティにはどうしても限界がありますので、お金に余裕ができた場合は、やはりセコムなどの警備会社が提供しているホームセキュリティを導入なされることをおすすめいたします。